こんにちは。従業員3名の店舗を運営する個人事業主の中村です。私は現在リアル店舗の他にネットショップも運営してます。零細企業ながらそこそこアクセス集めて稼いでます。
そんな零細企業だからかつてはクレジットカード決済などお金がかかりそうなシステムは導入してませんでした。しかし、このことが理由で、大口の取引を逃したしてしまったのです。
もうこんな大口の取引は逃したくない
そう誓った私は個人事業主でも導入可能なクレジットカード決済導入について徹底的に調べました。
そして法人化していない個人事業種でも導入可能なクレジットカード決済会社を3つ見つけました。以下に紹介しますね。
- Square(スクエア)
- AirPay(エアペイ)
- 楽天ペイ
この3つのサービスです。ちなみに私は全ての会社と契約できました。だからこそ私はそれぞれの特徴や、効果的な使い分け方などをこのブログで伝えることができます。
各社それぞれ特徴があり、あなたのビジネスがどの会社のクレジットカード決済サービスを選べばいいか、もしくはうまく使い分けるか、そんな視点で伝えたいと思います。
【モバイル決済(スマホ決済)】Square(スクエア)・AirPay(エアペイ)・楽天ペイ比較表
3つものカード決済会社があると、それぞれの会社には短所・長所があり選ぶのに迷ってしまいますよね。
各社それぞれカード決済するための、カードリーダーも違うし、手数料も微妙に違います。また申し込みから承認されるまでの期間もそれぞれ違います。
それらをなるべくわかりやすく表にまとめ、その後その詳細について書きました。あなたがカード決済会社を選ぶ参考となれば幸いです。
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承認期間 | ほぼ即時 | 3日程度(時間がかかる場合もあり) | 1週間程度 |
初期費用 | カードリーダー代金7,980円 | なし | カードリーダー代金 19,800円 |
月額費用 | ¥0 | ¥0 | ¥0 |
カード決済手数料 | 3.25%〜3.95% | 3.24%〜3.74% | 3.24%〜3.74% |
売上入金日 | 最短翌営業日 | 月3〜6回(銀行によって異なる) | 最短翌日 |
入金手数料 | ¥0 | ¥0 | ¥0(楽天銀行以外は330円) |
対応OS | iPhone,iPad,Android | iPhone,iPad | iPhone,iPad,Android |
電子マネー決済 | 不可(対応予定) | 可 | 可 |
オンライン決済 | 可 | 不可 | 条件付き可 |
レシートの発行 | 別途プリンタ必要 | 別途プリンタ必要 | 別途プリンタ必要 |
承認期間
承認期間とは、WEBで申し込んでから承認されるまでの期間です。どのサービスもWEBから申し込みます。
ここではSquareが驚くべき速さでの承認でした。申し込んだ5分後に承認のメールが届いたのです。あとはカードリーダーさえあれば早速クレジットカード決済ができるのです(JCB・Diners Club・Discoverのカードについては後日の承認となります)。
今すぐにでもクレジットカード決済を導入したいという方はSquareが断然オススメです!
というのもAirPAYはカードリーダーが無料なので、厳しくせざるを得ないのかもしれませんね。しかし私のような個人事業主でも審査が通ったので規模の大小は関係ないようです。
現在は公式サイトでは審査期間は3日程度と出てますが、注釈で「※現在、多数の申込みをいただいており、審査に時間を要しております。あらかじめご了承ください。」とあります。実質2〜3習慣ほどかかると思っていた方がいいと思います。
初期費用が全く無料なのがAirPAY(エアペイ)
2018年9月現在、初期費用が全くかからないのが、AirPAYです。期間限定のキャンペーンとして2018年1月30日〜3月31日となっていますが、現在は延長されてます。しかし、いつまでかは不明です。ちなみにキャンペーン終わるとカードリーダーの代金は19,800円となります。
Squareと楽天ペイはそれぞれカードリーダー代金がかかります。それぞれ以下の通りです。
![]() | 7、980円 |
![]() | 19,800円(税込) 送料別途800円 |
無料で始めたいならAirPAYとおすすめしたいところですが、Squareは2020年6月30日まで、キャッシュレス消費者還元事業に同時申請することで、カードリーダーが無料になるクーポンコードをもらうことができます。
このクーポンコードを使用してSquare公式ショッピングサイトで無料でカードリーダーを購入できます。実質無料で始められますね。
こんにちは。日本政府・経産省が推し進める「キャッシュレス・消費者還元事業」に申請中で従業員3名の家族経営の個人事業主の中村です。創作焼き鳥屋まくろんお前のようなちっちゃなお店でもキャッシュレス消費者還元事業みたいな大きな[…]
楽天ペイもカードリーダーのキャッシュバックキャンペーンを行なってます。
ただし、キャッシュバックのハードルは結構高いと思います。楽天ペイでキャッシュバックを受けるためには「プラン120」と「プラン180」と2種類の条件を達成する必要があります。
「プラン120」は振込先を楽天銀行にし、さらに120万円の決済でキャッシュバックが成立し、「プラン180」は振込が楽天銀行でない業者は180万円の決済が必要というものです。
これは個人業主にとってはかなりのハードルの高さですね。完全無料ならSquareかAirPAYがおすすめですね。
月額費用は一切かからない
月額費用に関しては3社一線でどこも一切かかりませんので安心です。
クレジットカード決済の手数料を比較!
あなたが最も気になる項目の一つがカード決済手数料ではないでしょうか。カード決済手数料は表を見ればわかると思いますが、ほぼほぼ3社合わせてきてます。が微妙に違いがあります。
6大クレジットカードで比較しました。
![]() | ![]() | ![]() | |
VISA | 3.25% | 3.24% | 3.24% |
mastercard | 3.25% | 3.24% | 3.24% |
AMERICANEXPRESS | 3.25% | 3.24% | 3.24% |
JCB | 3.95% | 3.74% | 3.74% |
Diners Club | 3.25% | 3.74% | 3.74% |
DISCOVER | 3.25% | 3.74% | 3.74% |
月額手数料 | 0円 | 0円 | 0円 |
端末初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
AirPAYと楽天ペイは全く同じです。一方Squareはそれぞれ0.01%高いものの、Diners ClubとDISCOVERに関しては0.5%も下回ってます。お客さまが出すカードによって使い分けもありかもしれませんね。
ちなみに私の場合は普段使いはSquare(入金が早いので)、お客様がJCBを出された時はAirPayといった具合に使い分けています。
売上入金日を比較
売上の入金日も気になりますよね。キャッシュフローを考える上でとても重要なトピックです。それでは詳細を伝えたいと思います。
Squareは翌営業日入金
Squareは翌営業日となっておりますが、詳細を調べてみるとあなたの登録銀行がみずほ銀行または三井住友銀行の場合は翌営業日の正午くらいの入金となります。
それ以外の登録銀行の場合は毎週金曜日の入金となります。ちなみに入金されるスパンは木曜日からその翌週の水曜日までの決済が、同金曜日に入金ということになります。
振込手数料は¥0です。
AirPAYは月3〜6回(銀行によって異なる)入金
AirPAYは月3〜6回となってます。あなたの登録銀行がみずほ銀行・三井住友銀行・三菱UFJ銀行の場合は月6回となります。入金のスパンは基本的に5日・10日・15日・20日・25日・末日となります。この日が銀行休業日ならば翌営業日になります。
みずほ・三井住友・三菱UFJ以外の銀行は月3回となります。入金スパンは5日・15日・25日です。売上から最大半月ほどの時間がかかります。
いずれも振込手数料は¥0です。
楽天銀行翌日入金
楽天銀行は翌日となってますがよく調べてみると、あなたの登録口座が楽天銀行の場合のみ無条件で翌日となってます。その翌日が土日・祝の場合でも入金されます。振込手数料は¥0です。
一方楽天銀行以外の場合は、楽天ペイの管理画面から入金依頼が必要となるのでちょっと面倒ですね。しかも手数料は330円かかります。だったら楽天銀行申し込んじゃった方が楽天ペイは絶対お得ですよね。
対応OSは?
各社クレジット決済を実施するためにはカードリーダーが不可欠です。そしてそれと連動したアプリが必要なんです。各社のアプリと使用可能OSをより詳細な表にしてみました。
iOSの場合はiPhoneもしくはiPad、Androidの場合は搭載端末全てで使用可能です。
iOS | Android | 専用アプリ | |
![]() | ○ | ○ | Squae POSレジ |
![]() | ○ | ✖️ | Airペイ |
![]() | ○ | ○ | 楽天ペイカード決済 楽天ペイアプリ決済 |
以上のように、AirPAYのみAndroid端末機は使用不可となりますのでご注意ください。
楽天ペイのアプリが2種類あります。それは楽天ペイカード決済と楽天ペイアプリ決済があるからです。
楽天ペイのカード決済の場合は楽天カード決済アプリを使用し、カードリーダーと連動させて決済いただくカードリーダー専用のアプリです。
楽天ペイアプリ決済の場合はお客さまが楽天ペイアプリを使用して決済をご希望された際に使用し、お客さまはいちいちクレジットカードを出さないで決済可能です。
楽天ペイアプリとは?
楽天ペイアプリとは、楽天銀行の口座をお持ちのお客さまがQRコードを読み込むだけで、決済ができる超簡単な決済方法です。もちろんお客さまがこの楽天ペイアプリを持っている必要があります。
お店側はお店側専用の楽天ペイアプリを立ちあげ、金額を入力するだけでQRコードが表示されます。
![]() | ![]() |
カード決済よりはるかに楽です。楽天ペイを導入している人ならば、推奨していきたいですね。しかも手数料は最安値の3.24%です。
電子マネー決済
電子マネー決済はAirPAYと楽天ペイのみが対応してます。それぞれカードリーダーが必要です。楽天ペイに限っては、電子マネー専用のカードリーダーが4,980円(送料別途800円)とお得な価格で販売されてます。
Square現在非対応になってます(新しいカードリーダーになり近日対応予定)。
AirPAYと楽天ペイのそれぞれの使える電子マネーと決済手数料は以下の通りです。
![]() | ![]() ![]() |
![]() | ![]() |
楽天ペイの方が若干使用可能なカード数が多いですね。あなたのお住まいの地域によって選ぶといいでしょう。
レシートは発行できるか
お客さまサイドから見れば、クレジットカードで決済を行ったあと、レシートなどなにかしらの記録が欲しいと思うのは当然ですよね。私たちが普段街中でクレカで買い物した時、ほとんどの場合レシートをいただきます。
しかしSquareやAirPAY、楽天ペイなどのモバイル決済を店舗外で行ったとき「レシート欲しいんですけど」と言われたらどうしたらいいでしょう?
レシートは残念ながら専用プリンターがなければ発行できません。専用プリンターの価格はSquare 39,800円、AirPAY 19,800円、楽天ペイ 23,800円(それぞれ税別)と結構高額です。
さらにはレシートのプリンタロール紙を別途購入しなければなりません。このプリンタロールも20から30巻とロットが多く、3,000円以上と決して安くはありません。
しかしレシートの代わりに決済完了時にメールを送ることができるのです。これは3社とも同じ対応です。したがってあらかじめクレジットカード決済をご希望されているお客さまには
「屋外なのでレシートが出ない代わりにメールでレシート代わりになるものをお送りしますので、メールアドレスをご用意くださいね。」
てな感じで一言断っておけば全く問題ないですね。
キャッシュレス消費者還元事業の特典を比較
2019年10月1日より消費税増税にともない、キャッシュレス消費者還元事業がスタートしました。この事業は簡単に言うと、お客さまが対象店舗(個人事業が多く大手量販店は対象外)でクレカなどのキャッシュレスで支払いをすると、最大5%のポイント還元されるというキャンペーンです。
期間は2020年6月30日までです。ちなみに販売店側も通常は3.24%ほどの手数料がかかるのですが、この期間中は政府から補助金が出るので、各社2%台まで手数料が下がるという、お客さまにとってもお店にとってもお得なキャンペーンなのです。
Square、AirPAY、楽天ペイそれぞれ同時申し込み可能です。さらに特典なども得られるので各社の取り組みをそれぞれ紹介します。
決済手数料 | 消費者還元率 | 無償特典など | |
![]() | 2.16% | 5% | カードリーダーが無料になるクーポンがもらえる(2020年4月30日まで)5% |
![]() | 2.16% | 5% | iPadが無償貸与 |
![]() | 2.16% | 5% | カードリーダー、レシートプリンタ、タブレットが無償貸与 |
表だけではわかりづらいと思うので詳細を解説しますね。
Squareのキャッシュレス消費者還元事業の取り組み
- 決済手数料が2.16%
- 消費者に5%還元
- カードリーダーが無料(2020年4月末日まで)
AirPAYのキャッシュレス消費者還元事業の取り組み
- 決済手数料が2.16%
- 消費者に5%還元
- iPadが無償貸与
楽天ペイのキャッシュレス消費者還元事業の取り組み
- 決済手数料が2.16%
- 消費者に5%還元
- カードリーダー、カードリーダー+レシートプリンタ、カードリーダー+タブレットが無料貸与
各社決済手数料2,16%と消費者に5%還元は横並びです。しかしカードリーダーなどの付属品が無料になるなどが各社少し差があります。
Squareの場合はカードリーダー(7,980円)が無料になるクーポンコードがもらえます。
AirPAYはカードリーダーはもともと無料なので、その代わりiPadが無償貸与になります。これはiOSしか使えないAirPAYにとっては、Appleユーザーでない顧客もゲットできる可能性があるので大きなメリットと言えます。
楽天ペイは、通常はカードリーダー無料キャンペーンは実施しているものの、無料でゲットできるハードルがかなり高いので敬遠されがちです。
しかし楽天ペイのキャッシュレス消費者還元事業では3つのプランがあります。
- カードリーダーを無償で貸与
- カードリーダー、レシートプリンタを無償で貸与
- カードリーダー、タブレットを無償で貸与
ちなみに楽天ペイのカードリーダーは19,800円、レシートプリンタは30,580円合計50,380円(税込)もするので、②のプランを選んだ場合はかなりお得になります。
しかし、これらを貸与されても万が一キャッシュレス消費者還元事業の審査に通過しなければこれらの金額が自己負担になるので気をつけてください。
これらからキャッシュレス消費者還元事業で金額的に最も恩恵を受けることができるが楽天ペイだと言えます。とりあえず導入しておいても全然いいと思いますよ!
ただし新規に導入する方限定なので、すでに導入している私は対象外です。これから導入する人がうらやましいです。ホントに。
クレジットカード決済大手3社の使い分け方
私なりのそれぞれ3社の使い分けについて伝えたいと思います。私は冒頭でも言った通り、実店舗以外にネットショップも運営してます。こういった方には参考になるかもしれません。
オンライン決済はSquare
Squareのみオンライン決済が可能なのです。私のような小規模個人事業主でも請求書をメールで送り、お客さまはその請求書からクレジットカード番号などを入力するだけで、決済可能です。ネットショッピングしているユーザーならば問題ないと思います。
裏技?楽天ペイでのアプリ決済
実はもう一つオンライン決済方法があります。それは楽天ペイのアプリ決済です。アプリ決済とはお客さまが楽天ペイアプリを使用して、QRコードを読み取って決済する方法です。
楽天ペイのアプリ決済の場合、セルフ決済というものがあり、お店専用のQRコードを読み取りお客さま自身で金額を入力して決済できます。
このセルフ決済を使用すれば、あなたのHPにあなたのお店専用のQRコードの画像を表示しておけば、それをお客さまがパソコンまたはタブレットの画面上からQRコードを読み取って、金額を入金し決済すれば、オンライン決済完了です。
しかしこのやり方が可能か楽天ペイに確認する必要があります。一応規約を読んだのですが、禁止とはなかったと思います。
クレジットカードの種類別によって決済方法を変える
お客さまの使用するカードによって決済サービスを変えるというのも一つの手段です。
- JCBカードならばAirPAYか楽天ペイが3.74%とお得
- Dinersclub,DISCOVERならSquareが3.25%とお得
- それ以外はAirPAYか楽天ペイが3.24%とお得
という感じです。ただ覚えるのが大変ですけど。。。
とにかく早くクレジット決済したお金がほしい
私の場合、取引業社への支払の期日が迫った時などなるべく早く現金化したいという時があります。基本的にあSquareを選んでます。Squareはみずほ銀行、三井住友銀行を登録口座にしていれば翌営業日の正午くらいに入金されます。
土日でも入金してほしいという時は楽天ペイを選んでます。楽天ペイの場合は土日でも入金可能だからです。
翌営業日入金はあなたのキャッシュフローを助けます。嬉しいですね。
あなたの環境別クレジットカード決済大手3社の選び方
最後にあなたの店舗環境においてのカード決済大手3社の選び方についてQ&A形式で伝えたいと思います。
Q:とにかくすぐにクレットカード決済を始めたい
A:Squareがベストです。とにかく審査が早く、即日で審査が通ります(一部のカードは2週間ほどかかることがあります)。
Q:一切お金をかけずにクレジット決済を始めたい
A:AirPAYがおすすめです。カードリーダー19,800円が現在(2018年9月)ならば審査が通れば無料です。しかし公式サイトでは審査期間は3日程度とあるものの、注釈で「※現在、多数の申込みをいただいており、審査に時間を要しております。あらかじめご了承ください。」とあります。
どのくらい時間がかかるのかは不透明ですが審査に2〜3週間ほど時間を見た方がよいでしょう。
Q:水商売だけどクレジット決済可能なの?
A:Squareなら可能です。SquareはAirPAYや楽天ペイに比べ、審査基準が甘いようです。しかも即審査を通してくれるので、断然Squareがおすすめです!
最後にもしこの大手3社のうちどれを選ぶの?と聞かれたら、私は迷わずSquareを選びます。全ての面において導入障壁が一番低く、簡単だからです。